東急リバブルと街区表示板

 いきなり特定の企業名が出てきて、さぞかし皆さん驚いたかと思われます。なぜ東急リバブルにしぼって紹介をするのかと言いますと、母校の近くに複数リバブルの広告の入る街区表示板を見つけ、気になったからです。単なる興味から名前しか聞いたことのない不動産会社の広告の入る街区表示板を探し始めました。恐らくこれらは「寄贈」のもので、自治体が作ったものではないと思われます。理由は後程…

 恐らくリバブル街区表示板の新設はないと思われ、著しく色褪せていたり、たまに旧町名だったり。これが最高に面白くて、ついリバブル街区表示板を探してしまいます。リバブルのCMでは、そこを仲介して不動産売買することを動詞のように「リバブる」と言っていますが、自分の「リバブる」はリバブル街区表示板を探すことです!

 このページでは、リバブルの前身「東急の仲介青い空」も紹介します。78年から88年までが青い空、以降がリバブルで、地名とこの情報から大まかな設置年が分かる場合があります。


目次

青い空【1978-1988】

石神井営業所(23区)、田無営業所(多摩)

東急リバブル【1988-】

石神井営業所、上野営業所、四谷営業所、学芸大学営業所(以上23区)、田無営業所(多摩)、綱島営業所(横浜)、新百合ケ丘営業所(川崎)

 


東急の仲介青い空

①青い空石神井営業所

 写真1枚目(石神井三丁目25)、これが「寄贈ではないか」と確信した理由です。「石神井三丁目」という地名は今も昔も存在したことはありません。琺瑯看板の記事に写真がありますが1970年までは下石神井2丁目(地番)、同年以降から現在まで石神井町1~8丁目(住居表示)です。この街区表示板は、駅南口から出たメインストリートの商店街(昔のバス通り)にあるのですが、建物の隙間に設置されていて見つけるのは難易度高めです。実家を離れるために通いなれた道を通って転出届出しに行く途中に見つけたのですから。ちなみに、この街区表示板は住居表示実施から8年以上後に設置されたもので、住居表示実施直後の混乱に一役を買うついでに宣伝する目的で設置したものではなさそうです。営業所の目印は石神井公園駅南口。

②青い空田無営業所

 保谷市本町は、現在の西東京市保谷町です。旧町名と旧社号のコラボです。営業所の目印は田無駅南口。


東急リバブル

①リバブル石神井営業所

青い空石神井営業所の後身、そして今の石神井公園センターの前身です。ロゴ下にかかれた営業所の目印は石神井公園駅南口ですが、駅舎の改築に合わせてリバブルも移転し、今もなお「南口」に位置しています。

②リバブル上野営業所

東急リバブル上野売買センターの前身でしょうか。都心部で前身を探すのは大変で、今あるセンターとの関連性はちょっとよくわかりませんでした。

③リバブル四谷営業所

四ツ谷コンサルティングセンターと名前を変えたのちに閉店したそうです。新宿区坂町は住居表示実施し、新宿区四谷坂町となりました。つまりこの写真のものは街区表示板ではなく地番表示板です。パッと見分からん。

④リバブル学芸大学営業所

ボロボロすぎて読めませんでしたが、今の学芸大学センターの前身でしょうか。

⑤リバブル田無営業所

田無駅南口と書いてありますが、いまは北口にあります。移転でもしたのでしょうか。ちなみに「保谷市」はいまは西東京市、そして「本町」は保谷町となっています。自治体の設置ではない、広告物のようなものなので、撤去されずに残っているのではないかなと思います。

⑥リバブル綱島営業所

 「イトーヨーカ堂綱島店隣り」とありますが、かつてはイトーヨーカ堂の隣のニックハイム綱島第六という建物の2階にあったようです。現在は綱島駅の西方に移転し、綱島センターとして営業しています。いまではこの付近の最寄りは日吉センターとなっています。

⑦リバブル新百合ケ丘営業所

ロゴの下のアクセス案内には「新百合ケ丘駅下車 協和新百合ケ丘ビル3F」とあります。現在の新百合ヶ丘センターは「りそな新百合ヶ丘ビル」の3階に入居しているので、協和はりそな銀行の前身「協和銀行」だと思います。協和→協和埼玉→あさひ→りそなという変遷のようです。銀行は統廃合が多くてもうわかりません(笑)


 さすがにリバブル関係者さんの目には留まらないかもですが、もし設置され始めた年や、広告の対象を街区表示板とした理由などの詳細情報をお持ちの方がいたらぜひ教えてほしいです。


参考

(ⅰ)不動産流通研究所「R.E.port」,東急リバブル、新たに3店舗を開設,https://www.re-port.net/article/news/0000002952/

(ⅱ)Google Maps