浜松市天竜区の異形矢印標識

浜松市の面積の大部分を占めるものの,大半が山岳地帯の為人口は少ないです.浜松市に合併する前は,天竜市,春野町,佐久間町,水窪町,龍山村の5つの自治体だったエリアに該当します.

撮影日:

①2023-12-31

②2024-01-01

①山東(旧天竜市)

磐田や西鹿島からのバスの終着になっている山東.その近くに異形矢印があります.

②龍山町戸倉(旧龍山村)

 地図をみると明らかに,免許を持っていない自分は自力で到達できない場所.誰かの力を借りたいけど,市街地から離れた山奥に行ってくれる人なんていないよな…と諦めていました.が,Yahooブログ(もう5~6年前?)をきっかけに交流のある標七さんに頼んでみたところまさかの快諾.

 この標識がある場所は天竜スーパー林道.スーパー林道ってよくわからんけど山の中の幹線道路でしょ?と勘違いしていた中の人.起点の雲名から狭隘でとんでもない角度のついた道路でビビりました.離合困難な1車線,落ちたら命はないであろう崖.それなのにとんでもない交通量ですれ違いの連続.それもそのはず.訪問したのは元日.林道の途中には秋葉神社があり,そこへの参拝客と思しき人が多く利用していたからです.免許のない自分は助手席に座って眺めていただけでしたが,標七さんの運転技術がすごいことは分かりました.こんな困難な経路を案内してしまった申し訳なさがあります…

 秋葉神社の駐車場が満車だという看板を掲げる誘導員を横目に北へ向かうと,ついに目的の異形矢印が.

「大乗」が規制の対象です.神社があるから仏教を規制しているわけではなく,バスのことです.大型乗用自動車を略して大乗.バス単独規制というレアなものとなっています.ってかさっきまでの激セマ道路って規制上は大型バスOKだったのかよ(物理的に無理)

 この標識,立地もすごいのですが,もう一つすごい点があります.それは「村時代に設置された異形矢印である」という点!この標識がある場所は2005年まで龍山村と呼ばれていました.龍山村は静岡県最後の村だったそうで,静岡から村が消えて久しいようです.そんな龍山村に2001年11月にこの異形矢印が設置されたようです.


撮影協力:②→標七さん