地図になりたい青看板とは?


 地図になりたい青看板,略して「地図青看」は,その名の通り,青看板なのに地図みたいに複雑怪奇だったり丁寧だったりする青看板のことをそう呼んでいます.

①必須条件

巷で青看板(青看)と呼ばれる、交差点手前にある道路の方向と行先を示した道路標識であること。標識の分類番号における108系標識。ただし、 地の色が青色であることを前提とし、高速道路などにある緑色のものは除外する。また、地方都市の一部に見られる、小型の青看風の集落案内図や、千葉や埼玉に見られる指定方向外進行禁止標識を置き換えた青看風のものも除外する。

②必須条件に加えて必要な条件(いずれか1つを含めばいい)

A, 通行規制標識や指定方向外進行禁止標識などの図柄を含む

B, 108系標識のデフォルト型に含まれていない形式の交差点間の距離表示がある(この場合以下のCにも合致する)

C, 隣接する複数の交差点を描いている

D, 河川や鉄道、それに架かる橋梁、またはトンネルが描かれている

E, その他,方位が描かれている、現在地が書かれているなど、地図みたいな青看板(これは主観的なので,みなさんもぜひ地図みたいな青看を探してみてください)

青看ギャラリー

通常の青看地図青看の例です

通常の青看の例(北海道根室市納沙布)

 よくあるタイプの青看です。交差点案内標識です。ちなみにこの青看は日本最東の青看の1つです。

通常の青看の例(福島県いわき市植田町字番所下)

 ちょっと複雑なパターンです。300m先の交差点の予告案内標識です。右に分かれた道路がUターンする形で今いる道の下を潜っていきます。橋梁の地図記号 〕〔 が書かれていたら地図青看だったかなぁ…

通常の青看とは異なるが地図青看ではない例(茨城県土浦市小松)

 交差点案内標識ですが、背景に霞ヶ浦の帆引き船が描かれたものとなっています。背景が無地ではないものは非常に珍しいですが、残念ながら地図青看ではありません。

地図になりたい青看板(地図青看)の例(茨城県常総市新井木町)

 見るからに複雑で、地図になりたいという意思を持つように見える青看板です。地図青看の条件として合致するものは「C, 隣接する複数の交差点を描いている」「D, 河川や鉄道、それに架かる橋梁、またはトンネルが描かれている」の2つです。

 橋の南北の2交差点がまとめて案内され、橋の記号  〕〔 小貝川を示す線が描かれています。さらに特徴的なのは、川の流れる方向が描かれていることです。橋の記号が描かれた地図青看は他でも見られますが、流水方向が図示されたものは非常に珍しいです。

地図になりたい青看板(地図青看)の例(秋田県秋田市中通4丁目)

 古いスマホで撮影して画質がガビガビですが、秋田にはこんなものが。地図青看の条件としては「A, 通行規制標識や指定方向外進行禁止標識などの図柄を含む」「C, 隣接する複数の交差点を描いている」の2つに合致します。なかなかインパクトが強いですね。

 車両通行止と車両通行禁止の2つの標識が1つの看板に組み込まれたものは珍しい気がします。