盛岡市の異形矢印標識

海外誌にも認められた街歩きに適した街・もりおか

毎年8月1日から4日間開催される盛岡さんさ踊り。実は観光イベントとしての歴史は浅く、1978年から。今ではさんさの印象が強い盛岡市、海外有名雑誌の「2023年に行くべき52か所」と題した記事で、2番目に掲載されたそう。街歩きにぴったりな最高の街として評価を受けています。街を歩いてみると、自然も建築も人の営みも、すべてが美しく、活気があり、町全体を豊かな景観にしている印象を受けました。

私も好きな都市の盛岡。どのような異形矢印があるのでしょうか。

撮影日 ①～②:2022-10-22

③:2022-10-23

④～㉔:2024-07-26

①開運橋東交差点

緑色にライトアップされた開運橋は、盛岡駅から市街地を結ぶ重要な橋です。その橋の袂には4つも異形矢印がありました。

②桜城小学校前

開運橋から近い場所にも異形矢印があります。中心市街のこの場所に小学校があることにおどろきです。

③新田町跨線橋下

10月21日から3日間やっていた東北旅行の締めとして、新田町跨線橋下にある異形矢印を選びました。ここはずっと来てみたかった場所で、絶妙な線の太さがお気に入りです。

④南仙北2丁目

約2年ぶりに盛岡へ。この日は盛岡に来る予定はなかったものの、仙台・山形エリアの豪雨から逃げるようにやってきました。この日は仙北町の快活クラブに泊まり、歩いてきました。ここから盛岡市役所まで歩いてレンタサイクルを借りに行きます。

この、虫のような奇怪な異形矢印、ずっと撮影したかったのでこれてうれしいです。

朝にはこの異形矢印がある道路は渋滞が起きていて、旧国道経由で盛岡市街までずっと続いていました。自分が知っている中で一番長い渋滞かもしれません。

⑤仙北2丁目

SNSに投稿をされているのをみて知ったものです。木の枝のような形ですね。

⑥明治橋北交差点

⑦下の橋交差点

やっと市街地まで歩いてきました。曲線で構成された矢印ですね。

このすぐ近くには宮沢賢治ゆかりの湧き水があるようで、近所の方が汲む列ができていました。

⑧大通1丁目

いつ変わるのか分からない可変標識がありましたが、何時に動作するかご存じの方教えてください。

指定方向外進行禁止標識311-E型の例示の鏡像のものがありました。実は例示と合致していたり、鏡像のものはレアです。

⑨大通1丁目/中央通1丁目

盛岡でずっと撮影したかったものを遂に！！

画像1枚目のもの、まるで触覚のように突き出していますが、進めない方向を表しています。実際の交差点は、特殊な形状の5差路ではあるものの、触覚のようにはなっていないので、なぜこんな形にしたのか不思議です。

観光スポットの石割桜からそう離れてもないので、新たな盛岡の観光地になるかも…？

⑩小杉山

市役所で自転車を借りて盛岡と滝沢を巡ります。

「国道4号右折禁止」というように具体的な道路名を出すものは珍しいです。国道4号は、東京から青森までを結ぶ国道ですが、日本で3番目に長い国道です(実延長としては1番の長さ)。この交差点では滝沢・青森方面へは行けないようです。

⑪山王町・志家町交差点

そこまで大きな交差点ではないものの、４つも異形矢印が集まっています。

個人的お気に入りは3番目の画像のもの。薬王堂の出口に設置されていますが、公安委員会の設置した正規の標識です。

盛岡の異形矢印事情として、古いものには副矢印(いけない方向を示す棒)がなく、新しいものには副矢印が積極的に使われていそうです。

⑫住吉町

⑬天神町

⑭加賀野(盛岡BP)

黒い錆汁と思しきものが垂れてややグロテスクな(？)異形矢印がありました。ﾁｮｯﾄｺﾜｲ

⑮加賀野1丁目/4丁目

⑯北山交番前交差点

左向きに生えていた副矢印が消されていますね。

⑰上盛岡駅前

⑱高松1丁目

⑲高松3丁目

他のサイトで「うらめしや～」として紹介されていて、そのオバケの印象が強くてほかの言葉が出てきません。

現在地を示す棒が短く、合流してくる道路の方が長く書かれていて、アンバランスです。

⑳箱清水公民館前

枝毛の生え方が好きです。

㉑前九年2丁目/3丁目

前九年ってどこかで聞いたことある名前ですが、前九年の役(前九年合戦)ですね。1051年から1062年にかけて、朝廷に従わなかった奥州の豪族・安倍氏を、源頼義と義家が討伐して、安倍氏を滅亡させた戦いです。安倍氏の終焉の地が付近にあることから1965年に名付けられた地名です。案外新しい地名でした。ちなみに後三年の役に由来する後三年駅は秋田県仙北市にあります。いつか前九年にも駅を作って、前九年・後三年の駅きっぷとして発売してほしいです(笑)